便秘を楽に出す方法

便秘薬の副作用、下剤依存症

便秘薬は長期で使い続けると副作用が起きるものがほとんどです。
「下剤依存症」ザ!世界仰天ニュースが以前紹介されていましたね。
1993年のイギリスの新婚カップルの話です。

下剤依存症の例

太りたくないからという理由で強力な下剤を飲み続けるという話です。
最終的には寝たきり状態になり、病院へ。
腸はほとんど機能しておらず、人工肛門をつけるしかない。
ひとまず回復を信じて電気刺激で治療を開始した。
治療を開始して1年で回復。自分の力だけでは正常に動かなくなったため、薬は飲んでいる。

便秘の患者は下剤を長期にわたって飲み続ける人が多いですが、これは適切な使用法ではありません。
下剤を飲みすぎたり使い続けることで、腸管が痙攣を起こし、排便が不十分になり使用量が増えてしまいます。
下剤の過量により下痢便が続くと、便がないのに便意を感じるようになり、これがさらに下剤の量や回数を増大させる原因になります。
これを「下剤性結腸症候群」といいます。

大腸が黒い病気の写真,大腸黒皮症

便秘薬の主な副作用

塩類下剤、硫酸マグネシウム
腎障害時に高マグネシウム血症。
膨張性下剤(CMC)
腸管内でコロイド状の塊をつくり、腸管の狭窄があると腸閉塞を起こす。
アレルギー反応も報告されている。
浸潤性下剤(ビーマス)
吐き気、嘔吐。
ジフェノール誘導体(ラキソベロン)
アレルギー性の反応として発疹、小腸繊毛の萎縮による吸収不全症候群。
アントラキノン系
長期連用により偽メラニン様色素沈着を認めることがあります。
上記の大腸メラノーシスによる残便感、飲みすぎによる腹痛。
座薬:長期連用による直腸炎。

便秘薬の副作用、下剤依存症